Meteorologist forcasting hurricane (image: visibleearth.nasa.gov)

サーフィンは自然を相手にすることから、上達するにも安全を確保するためにも海を理解することが大切になります。今回はサーフィンをする上で知っておきたい波が起こるメカニズムについて紹介していきます。

波が起きるメカニズム
海の遥か沖で吹く風が海面に作り出した小さな『さざ波』が重なり合ってやがて丘ほどもある大きな『うねり』となり、陸地に近づいて、海底の影響による円運動に転換されてブレイクすることで『磯波(いそなみ)』として岸にうちよせます。このいそ波の立つ場所が私たちがサーフィンを楽しむスポットとなります。

気圧配置や前線、そして台風                            波をあてるには海の遥か沖で吹く風の発生元を知る必要があります。日本では気象予報士による気圧配置、前線や台風の情報が得られます。日本全国のサーフポイントで共通してこれらの情報を元に波があがる予測をします。

リーフブレイクとビーチブレイク                     うねりが入ってくる予測に対してベストとされるポイントを理解する必要があります。
サーフポイントの特徴として、その地形的特徴からリーフブレイクとビーチブレイクとに大別されます。リーフとは海底がサンゴ礁や岩盤などでできているポイントで、ブレイクのポイントが一定していて、安定したブレイクで比較的サイズとパワーのある波が立ちます。ビーチブレイクとは海底が遠浅の砂地で、ブレイクポイントが動きやすく、サイズやパワーはリーフブレイクに比べると落ちます。

風向き 
海のコンディションを見るのに風向きも大事な要素です。同じ海面の状態でも風の向きや強さによって、波の形や、潮の流れに影響がでます。沖から岸に向かって吹くかぜをオンショア、岸から沖に向かって吹く風をオフショア、岸とほぼ並行して吹く風をサイドショアと言います。

    サーフィンのためのコンディションとしてはオフショアが望ましく、オンショアの風が強い場合、波がつぶれてしまうことがあります。

    まとめ

    自然である海はその時々で表情を変えるので波をあてることは簡単ではありません。しかし要点を抑えいい波に出会える機会を増やすことはサーフィンをしていくうえで必要不可欠でもあります。

    各地域のサーフショップのオーナーの方や、サーフショップ通じて地域に根付くコミュニティ、ローカルの方々がそのサーフスポットの情報に長けていることは間違いありません。