波の選び方
波のサイズや波質によってかわる、ボードの特性・サーフスタイルをみていきましょう。
本来、波のサイズだけでなく、そのサーフポイントの特性やその日のコンディションによってボードの選び方は大きく変わってきますが、ここではこれからサーフィンを始めようとしている方・始めたばかりの方にもわかりやすいように、シンプルにまとめた内容です。
小波(モモくらいまで高さ)
小さい波では浮力のあるサーフボードが圧倒的な威力を発揮します。
ショートボードでのサーフィンは、波を捕らえるためのパドリングの力量や素早いテイクオフが求められ更にライディングする過程では高い技術が必要です。
ミッドレングスでは楽しむことができますが、ショートボード同様スピードを得るための技量がある程度必要です。
ロングボードは浮力が高いため早いテイクオフが容易となり小波でのサーフィンを十分楽しむことができます。
中波(コシ~ムネくらいまでの高さ) どのようなサーフボードでもその特性をいかすことができるコンディションです。
ショートボードではパドルアウトも容易でテイクオフからライディングまで楽しむことができます。技術の練習にも適していて周りのサーファーとの技量の差も見えやすくなるでしょう。
ミッドレングスは基本的にショートボード同様ですが、ショートボーダーより早いタイミングでテイクオフが可能となり、浮力もあることからロングライドも可能となり十分楽しむことができます。
ロングボードでは浮力が高いために波の力を受けて押し戻されやすいので、パドルアウトに関しては、波の間隔を掴んでタイミングよく素早くする必要が出てきます。もちろん力量のあるロングボーダーならばスムーズなパドルアウト、十分に波のパワーを活かしたライディングが可能となります。
大波(ムネ以上の高さ)
自身の技量に合わせて判断が必要となるサイズです。
ショートボードではドルフィンスルーによるパドルアウトが必要となり、テイクオフにも高さを感じだします。ライディングは様々なトリックも可能となります。
ロング、ミッドレングスでパドルアウトすることが難しくなってきます。このあたりのサイズですと、ビーチブレイクは避け、ポイントブレイクのポイントを選ぶことを優先して考えるほうが無難でしょう。
波が大きくなるほど、すべての技術においてシビアになり正確性が求められます。経験値が高いサーファーは十分楽しむことができます。
まとめ
ボードの特性と波質との相性はあくまでも原則的なことで、サーファーの技術やポイントにおける波のコンディションによっては本来不向きな状況でも十分にライディングは可能となります。
各地域のサーフポイントの性質は波の大小関わらず、地域に根付いたサーフショップで聞くことをおすすめします。